ようやく日本でもXbox Adaptive Controller(アダプティコントローラー)が発売されました。
記事の最後に実際に使用中の動画を掲載しています。
Xbox Adaptive Controller(アダプティコントローラー)は、Microsoft Xbox用に設計されたゲーム用コントローラーです。身体的特徴に合わせて自分に合った仕様にカスタマイズすることで、様々な障がいがあってもゲームを楽しむことができるという製品です。
日本では公式に発売されていなかったのですが、2020年1月にようやく発売されました。
※発売後、2020年1月15日時点で既に在庫切れの状態のようです。
アダプティブコントローラーは、オプションスイッチ(入力機構)の外部入力ポートを備えており、一般的に販売されている汎用スイッチを接続してコントローラーの機能に割り当てることが可能です。
今回はアダプティブコントローラーの開封(アンボックス)の様子をお届けします。
まずは茶箱(段ボール)の開封です。封印用のテープがはがしやすいように工夫されています。大きな剥がしシロが設けられており、手で簡単にカッターなど使うことなくテープをはがせます。
様々な方に配慮されているのでしょうね。
そして茶箱の中から現れるのは化粧箱。日本発売は2年くらい待ったかな?
この製品を知ったのはMicrosoftのパートナーイベントでした。
エキスポ会場に出展されていた、介護系のデジタルツールなどを開発・取扱いされている テクノツール株式会社 さんが独自(日本未発売時)に輸入されたこの製品を紹介されていました。
Microsoftもアクセシビリティの取り組みを積極的に行っているんだと感動しました。
最新のOS Windows10にも、様々な方がパソコンを使うためのアクセシビリティ機能がたくさんあるので検索してみてください。
化粧箱の開封です。こちらも開封・機器を取り出しやすいように工夫されています。
箱を開けるとコントローラー本体が姿を現しました。
特にビニール等の保護シールも貼付されておらず、そのまますぐ使えるようになっています。
添付品はUSBケーブル(2.7 m USB TypeC 充電ケーブル)のみです。
公式サイトには充電ケーブルと書かれているのでその通り表現していますが、
Windows10との接続でUSBケーブルを使ったところ、無事コントローラーデバイスとして認識されました。
通常はBluetoothでの接続がよいでしょう。
続いて本体を取り出しました。
本体幅はSurfaceBook2(13インチ)よりほんの少し小さい。本体には大きな十字キーと、特大のA、Bボタン(黒く丸い部分)が配置されています。
身体が不自由でも、押しやすいよう、わかりやすいように設計されています。
また、コントローラー背面にはマウント用のねじ穴が設けられています。
試しに手持ちのカメラ用ミニ三脚にマウントしてみました。
実際に三脚に固定したり、車いすやベッドなどに固定して使うことも想定されているため、このようなマウント機構が設けられています。
もちろんゲーム用のコントローラーですから、その他のボタン機能も必要なのですが、
ゲームに使うハードウェアボタンとしては、十字キーとA・Bボタン以外にこの本体に搭載はされていません。(メニューボタンなどはある)
どうするのかというと、汎用の外付けスイッチを購入してその他の機能ボタンを実装して使うことになります。
大・小様々な汎用スイッチを購入し、口や頭その他身体の一部で押せる位置に設置します。このように自身の身体的特徴に合わせてコントローラーを完成させるのが、アダプティブコントローラーの最大の特徴であると言えます。
ちなみに現時点で日本のMicrosoftストアでは外付けスイッチの販売は始まっていないようです。また、公式サイト上にもリンクはあるけどページ自体が存在しないところもまだあるので、本当に始まったばかりの感じがありますね。
(公式サイト 商品ページ)Xbox Adaptive Controller
(公式サイト HowTo)外付けデバイスを Xbox Adaptive Controller に接続する
(公式サイト FAQ)Xbox Adaptive Controller に関するよく寄せられる質問
弊社としてはダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みを推進する中で、身体的特徴のある方と接する機会が増えました。
そうした中でこういったエンターテインメント分野のインクルージョン、アクセシビリティにも興味を持っています。
今後は是非ゲーミングイベントなども実現できればと考えています。
イベント開催に協力していただける個人・団体さんなどありましたら是非弊社までお問い合わせフォームにてお知らせください。
おまけでWindows10のパソコンに接続して、マインクラフト操作を行っている動画をアップしておきます。
十字キーとA・Bキーしかないのでとりあえずで割当らるキーのみで利用しています。
実際に使えているのがお分かりいただけると思います。Windows上でもきちんと Xbox Adaptive Controller として認識され製品名が表示されています。
記事中盤でも書きましたが、XboxのほかにWindows10のパソコンでも利用が可能です。
パッケージの注意書きを読む限り、Windows10ではBluetoothとUSB接続、Windows7や8ではUSBケーブル接続のみ対応しているようです。
マイクロソフトの公式動画をご紹介